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家にある古いきものなどはどのように保管するのがよいのでしょうか?

2022/01/21

特に目立ったしみや汚れ、変色、カビや虫の害がないようであれば、これまでと同じように保管されるのがよいでしょう。しみ、汚れ、カビが今までなかった箇所に見られた場合は、信頼できる専門のクリーニング店に相談してみるのもひとつの方法です。ただし、時間のたったしみや汚れは落ちないことがほとんどです。また、繊維自体が弱っている場合も多いため、無理にきれいにしようとしない方がよいでしょう。
折りじわが気になる箇所には枕(たたんだ紙や晒し木綿などで作ったクッション材)を入れ、中性紙かきれいな晒し木綿に包んでおくとよいでしょう。高湿度は変色、変質、カビ害の要因になります。家庭では40~55%くらいを保つように桐製の箱や除湿剤の使用をおすすめします。カビや虫の害が心配な場合は、市販の防虫防黴剤を使用してもよいですが、その際は使用上の注意をよく読んで適切に使用してください。

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