文化学園服飾博物館

展覧会情報EXIBITION

年間スケジュール

ヨーロピアン・モード 2023年3月10日(金)~2023年5月20日(土) 終了

ヨーロッパのドレスは、それぞれの時代でスカートの形や丈、袖の大きさなどに流行が見られます。これらの流行は、政治的、経済的、社会的な要因が密接に関係しています。本展では、宮廷が流行を生み出した18世紀から、産業の発達や社会の成熟とともに変化する19世紀を経て、若者や大衆が流行の担い手となった20世紀末まで、ヨーロッパを発信源とする約250年の女性モードの変遷を、その社会背景とともに紹介します。また、特集では「アール・ヌーヴォー」を取り上げます。19世紀末から20世紀初めにかけて開花した装飾様式、アール・ヌーヴォー。流麗なガラス器や装身具、ミュシャの版画など、現代でも色あせない優美な工芸品をご覧ください。

「ヨーロピアン・モード」展の紹介動画

 

イヴニング・ドレス 1925年頃 キャロ姉妹 イヴニング・ドレス 1925年頃 キャロ姉妹
ポスター「四季」より「春」 1896年 アルフォンス・ミュシャ ポスター「四季」より「春」 1896年 アルフォンス・ミュシャ
壺 1904-14年 ガレ工房 壺 1904-14年 ガレ工房
ローブ・ア・ラ・フランセーズ 1760-70年頃 ローブ・ア・ラ・フランセーズ 1760-70年頃
ドレス 1948年頃 クリスチャン・ディオール ドレス 1948年頃 クリスチャン・ディオール

日本服飾の美 2023年6月17日(土)~2023年8月6日(日) 終了

文化学園服飾博物館は1979年の開館以来、さまざまな地域の服飾資料を幅広く収集してきました。中でも日本関係の資料は、質、量ともに充実し、日本有数のコレクションとなっています。本展では、江戸時代の豪商で近代には財閥として知られる三井家伝来の打掛、公家の伝統を受け継いだ近代の宮廷衣装、簡素な中にも潔さの漂う江戸時代後期の武家の服飾などを紹介します。それぞれの制度やしきたり、気風から生み出された服飾には、精緻な染織技術や優美な意匠が見られ、日本の美意識が集約されています。当館の誇る日本服飾の優品を是非ご堪能ください。
※一部資料は前期・後期で入れ替えをします。
前期展示:6/17~7/8 後期展示:7/10~8/6

 

「日本服飾の美」展 紹介動画(90秒バージョン)

 

 

「日本服飾の美」展 紹介動画(15秒バージョン)

 

打掛 江戸時代末~明治時代初期 三井家旧蔵(前期展示) 打掛 江戸時代末~明治時代初期 三井家旧蔵(前期展示)
打掛 江戸時代末~明治時代初期 三井家旧蔵(後期展示) 打掛 江戸時代末~明治時代初期 三井家旧蔵(後期展示)
陣羽織 江戸時代後期(後期展示) 陣羽織 江戸時代後期(後期展示)
五衣唐衣裳(十二単) 昭和3年 賀陽宮敏子妃着用 五衣唐衣裳(十二単) 昭和3年 賀陽宮敏子妃着用

日本の洋装化と文化学園のあゆみ 2023年9月16日(土)~2023年11月13日(月)

明治期、日本は近代国家建設のためヨーロッパの文物を導入し、その一環として宮廷服に洋装が取り入れられました。上層階級の間で着られるようになった洋装は、大正、昭和初期には次第に都市部の富裕層の間にも広がり、戦後、生活様式の変化とともに日本人の生活に定着しました。文化学園は大正12年(1923)の創立以来、日本の服飾教育の中心を担い、日本人の洋装化や、ファッションを担う人材育成に大きな役割を果たしてきました。本展では、主に明治期から戦後までの洋装化の流れを展観するとともに、文化学園の100年にわたる服飾教育のあゆみを振り返ります。

 

「日本の洋装化と文化学園のあゆみ」展 紹介動画

 

昭憲皇太后着用大礼服をバーチャル3Dで体験する(会期中のみ公開)
Virtual 3D experience of the court dress worn by Empress Meiji (available only during the exhibition period)

大礼服 明治20年代    昭憲皇太后着用 大礼服 明治20年代    昭憲皇太后着用
大阪万博 案内係の制服 1970年 大阪万博 案内係の制服 1970年
ドレス 昭和3年頃 並木伊三郎制作(文化学園創設者) ドレス 昭和3年頃 並木伊三郎制作(文化学園創設者)
デイ・ドレス 明治20年頃 デイ・ドレス 明治20年頃
『服装文化』創刊号 昭和9年 文化学園大学図書館蔵 『服装文化』創刊号 昭和9年 文化学園大学図書館蔵

魔除け -見えない敵を服でブロック!- 2023年12月9日(土)~2024年2月14日(水)

新型コロナウィルスの世界的な流行は、病気の恐ろしさや、人生でままならぬ事態が突然起こりうることを改めて実感させました。科学の知識がない時代、病気や死は目に見えない「魔」によって引き起こされるものと信じられ、人体と外界との境目にある衣服には、「魔」から身を守る役割も求められました。人々は、「魔」を追い払い、さらに幸運を引き寄せる力があるとされる文様を衣服に表したり、装身具によって結界を築くなど、「見えない敵」から身を守り、より良い人生となるよう衣服に願いを込めました。本展では、日本と世界各地の民族衣装や装身具に見る魔除けや招福の役割を探ります。

背面に目の文様のあるケープ モロッコ 20世紀後半 背面に目の文様のあるケープ モロッコ 20世紀後半
背守りのついた子供の着物 日本 明治時代後半 背守りのついた子供の着物 日本 明治時代後半
虎をかたどった子供の靴  中国 20世紀 虎をかたどった子供の靴  中国 20世紀
腕輪 アフガニスタン    1970-80年代 腕輪 アフガニスタン    1970-80年代
ミラーワークのブラウス  インド 1970年代 ミラーワークのブラウス  インド 1970年代