文化学園服飾博物館

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“オモシロイフク”大図鑑 2024年3月11日(月)~2024年6月22日(土)

世界には私たちがまだ見たこともない、想像を超えるような驚くべき衣服がたくさんあります。それらはそれぞれの国や地域で、気候への適応や外敵からの防御など、生命の維持につながる何らかの意味を持ったり、それぞれの文化で培われた思想に基づいたものでもあります。本展ではさまざまな地域の衣服や付属品などを、「ながい」「おおきい」「まるい」「たかい」などの特徴に分けて紹介します。同時に、フォルムの持つ面白さばかりではなく、どうしてそのような形状になったのか、それぞれの形の持つ意味も探ります。約30か国のバラエティーあふれる衣服からは、思いもよらない発想や驚きの知恵など、私たちの固定観念を超えた多様な衣服造形を感じていただけることでしょう。

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【ながい】 パンツ パキスタン 1980年代 【ながい】 パンツ パキスタン 1980年代
【たかい】頭飾り シリア 19世紀末-20世紀初め 【たかい】頭飾り シリア 19世紀末-20世紀初め
【おおきい】ドレス アメリカ? 1863-65年頃 【おおきい】ドレス アメリカ? 1863-65年頃
【おもい】鎖帷子 日本 江戸時代後期 【おもい】鎖帷子 日本 江戸時代後期
【たかい】高底鞋:ガオディシェ 中国 19世紀末-20世紀初め 【たかい】高底鞋:ガオディシェ 中国 19世紀末-20世紀初め

世界のビーズ 2024年7月19日(金)~2024年11月4日(月)

衣服や装身具に幅広く用いられるビーズ。その素材は、木や石など入手がたやすいものから、宝石のような貴重な鉱物、ガラスやプラスチックといった合成素材など、地域や時代によってもさまざまです。ビーズで身を装うことは単なる装飾にとどまらず、民族や社会的立場といったアイデンティティーを表したり、富や権力を象徴することもあります。また、連なる玉に祈りを込める数珠など、精神世界とつながるための役割を果たすこともあります。本展では、交易品として珍重されたガラス・ビーズ「とんぼ玉」、ヨーロッパのきらびやかなビーズ刺繍のドレス、象徴的な意味を持つアジアやアフリカの各民族の衣服や装身具など、約40か国のビーズを紹介します。

女性用衣装 ポーランド 1982年頃 女性用衣装 ポーランド 1982年頃
王冠:アデ ナイジェリア 1960-70年代 王冠:アデ ナイジェリア 1960-70年代
バッグ ヨーロッパ 1910年代 バッグ ヨーロッパ 1910年代
女性用衣装 アフガニスタン 1970-80年代 女性用衣装 アフガニスタン 1970-80年代
上衣 フィリピン 20世紀前半 上衣 フィリピン 20世紀前半

あつまれ! どうぶつの模様 2024年12月5日(木)~2025年3月5日(水)

鳥や獣などの動物をモチーフとした模様を衣服に取り入れることは、さまざまな地域で見られます。それらの動物の模様からは、それぞれの民族がどのような動物を目にし、どのように暮らしを営んでいるのかが垣間見えます。また、空を自由に飛ぶ鳥、牙を持つ勇猛な獣など、人にはない優れた能力が備わる動物に畏敬の念や神秘性を感じ、自らの願いを託して模様に取り入れることもあります。さらに、人間の願望や創造力が現実を超越した架空の動物を作り出し、縁起の良い存在として服の上に表すこともあります。本展では、世界各地の衣服に表される動物の模様を集め、それらの持つ意味を探り、遠ざかりつつある人間と動物の本来あるべき関係を改めて考えます。

【鶴】 打掛 日本 大正15年 【鶴】 打掛 日本 大正15年
【尾長猿】 裂(部分) ペルー 12-14世紀 【尾長猿】 裂(部分) ペルー 12-14世紀
【山椒魚】 護符 モロッコ 20世紀中頃 【山椒魚】 護符 モロッコ 20世紀中頃
【爬虫類風のプリント】 ドレス アレキサンダー・マックイーン 2009年 【爬虫類風のプリント】 ドレス アレキサンダー・マックイーン 2009年
【神話の動物:シホー】 肩掛(部分) ラオス 1970-80年代 【神話の動物:シホー】 肩掛(部分) ラオス 1970-80年代